ごあいさつ
刀舟技研の刃物づくりの原点は「江戸の刀匠」の精神にありました
当店は刀舟技研として創業して70年程になります。創業当時より、昔ながらの手打包丁にこだわり、刀鍛冶の伝統製法を受け継ぐ製造技術「火造り鍛造」と「江戸研ぎ」という独自の研ぎ仕上げを用いてまいりました。
「火造り鍛造」とは江戸時代の日本刀の製法を応用させた技法で昔ながらの手打ちにのみこだわり、1000度の炎と鍛冶の金槌さばきのみで造りあげる伝統製法です。
一方「江戸研ぎ」とは中心に対して3:7の位置に刃先を持っていき、片側を垂直気味に鋭く、反対側をハマグリの殻の様な形に湾曲させる独自の研ぎ方で正当に継承している職人は全国で数人あまりという、「江戸の職人技」。
江戸研ぎとは
経験と勘、時間と手間のかかる作業ではありますが、全ての工程にはそれぞれ重要な意味があり、これらを忠実に護り重ねることで、硬度(切れ味、欠けにくさ)、柔軟性(ねばり)、耐摩耗性(永切れ)、耐疲労性(へたり)、耐蝕性(サビにくさ)等々において、鉄板を型で抜いて焼き機械で量産した包丁とは格段に違うものとなります。
また食材に鋼の匂いがつきにくく、刃には食材の脂がつきにくいことも長年プロの料理人が愛用する所以といえるでしょう。
さらに手作業で造り上げた包丁は研ぎや修繕によって新品同様によみがえらせる事が出来るため、末永く使い続けられるのも特長です。手間をおしまず丹念に作り上げる工程の一つ一つに、職人の使う人への想いと江戸時代から
受け継がれた伝統の技が詰まっています。料理は包丁の切れ味の良さから…
あなたの「美食」のパートナーとして、プロの料理人をはじめ、
ご家庭で良い物を末永くお手元にとお考えの方にもお薦めしたい、手造り鍛造包丁の良さをぜひご実感ください。